Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいだんつきのかがみ

政談月の鏡

三遊亭 円朝

Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

一件で、錯雑ましてお聴悪い事でございましょう左様御承知を願います、扨お筆は数寄屋河岸の柳番屋の蔭へ一夜置き位に出て袖乞を致しまするも唯養父を助けたい一心で、恥しいのも寒いのも打忘れて極月ヒュー/\風の吹きまするのをも厭わず深更になる迄往来中に佇んで居て、人の袖に縋るというは誠に気の毒な事で、人も善い時には善い事許り有りますが、間が悪くなると引続いて悪い事許り来るものでお筆などは至って親孝行にして為人も善し屋敷育ちでは有り、行儀作法も心得て居るから誰に会っても誉められる様な誠に柔和な娘で有りますけれ共、板の間を働いたという濡衣を着て、親父に面目ないと思う処から入水致しました処を、助けられたは仕合せで有ったが、その又己れを助けて呉れた米倉屋孫右衞門が零落を致して、京橋鍛冶町の裏家住い搗て加えて長の病気というので、今は最う何も彼も売尽した処から袖乞いに出る様な始末、

筆「今日も夜更けて人も通らず、したが今夜百文でも二百文でも貰って帰らなければ私の命を助けて呉れた大事なお父様に明日喰べさせるものを宛がう事も出来ず、と云ってお腹を空させては済まない、私は喰べなくても宜いから何卒お父様丈にはお粥でも炊いて上げなければ成らないから、もう詮方がない、いやらしい