Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme
事を云う人でも有ったら誠に道ならん事では有るが寧そ此の身を任しても親の為めには替えられない」
と、覚悟を致し、ヒューという寒風を凌いで柳番屋の蔭に立って居ると、向うから前申し上げた黒縮緬の頭巾を被り大小を落差しに致して黒無地の羽織、紺足袋という扮装えで通りました、白張の小田原提灯が見えましたから、
筆「アヽお武家で有るか、万一したら少しはお恵みが有ろう」
と思いツカ/\/\と来り、もう怖いも恥かしいも打忘れ武家の袂に縋り、
筆「お願いでございます」
武家「ア…はアヽ……誰も居らんかと思ったので大きに恟り致したが、何だえ、女子かえ」
筆「はい…お父さんが長々煩いまして其の日に追われ、何も彼も売尽しましてもう明日は親どもにお米を買って喰べさせる事が出来ません、それ故誠にお恥かしい事でございますが、毎日此処へ参りましては人様のお袖へ縋って聊かの御合力を受けまして親子の者が露命を繋いで居る者でございます、けれ共今晩斯様に風が吹きますので薩張人通りがございませんから、是迄立って居ましたが少しのお恵みも受けませず、今晩此の儘帰りましては親を見殺しに致す