Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「そんなことがあったかなあ」
「旦那はお忘れでも、こっちは忘れたことはございません。……が、その病関索の楊雄ともあろうお人が、こんな所で何をそそくさなさっているんで」
「じつあ、おれはもう薊州の役人じゃあない。仔細があって、女房の巧雲を手にかけ、二人の連れと一しょに落ちてきたんだが、その道連れの時遷ってえ奴が、ゆうべ祝家荘の旅籠で“時報ノ鶏”を盗んで食っちまったという騒ぎさ」
「ははあ。聞いていますよ、朝火事のことは。聞けば、そいつがまた、竈の火を、家じゅうにぶり撒いたんだっていうことじゃありませんか」
「どうなのか、後はよく知らねえが、野郎一人、どうやら大勢に捕まってしまったらしい」
「捕まったのは確かでしょう。ここへ来る途中、毬くくりにされた男が一人、独龍山の方へ差立てられて行くのを見ましたからね。……だが、ご安心なさいまし。恩人のお連れの人なら、なんとか、救ってあげる工夫がないでもありません」
「ふうむ、そして君はいま、この土地で何をしているのか」
「言いおくれましたが、お蔭でその後、当地へ流れて来て、今では独龍山の地頭一族の一荘に、まあ浪人の用心棒格といった名目で、召抱えられておりますんで」