Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
Lesen Sie 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 240.656 Zeichen · 478 Bildschirme
要らぬ邪魔立てすると、うぬの命もないぞッ」
突如、非人が意外な罵声をあげると、やにわに懐中からかくしもった種ガ島の短銃を取り出して、駕籠の中をめざしつつ右手に擬したかと見えましたが、あっと思う間に轟然と打ち放しました。
「馬、馬鹿者ッ、何を致すかッ」
身には揚心流小太刀の奥義があっても、何しろ対手の武器は飛び道具でしたから、叫びつつも京弥がたじろいでいるとき、再びぱッときな臭い煙硝の匂いが散るや一緒で、第二発目が轟然とまた駕籠中目ざしながら放たれました。
と同時に、何たる不覚であったか、江戸名物退屈男ともあろう者が、思いのほかの不覚さで、脆くも急所をやられでもしたかの如く、ううむ、と言う呻き声を駕籠の中からあげましたので、ぎょッとなったのは言う迄もなく京弥です。
「殿様! 殿様!」
安否を気づかって駈けよろうとしましたが、と見てそのとき――、
「ざまアみやがれッ。命さえ貰って了えばもう用はないわッ」
棄て白を残しつつ、不逞の非人が、逸早く逃げ延びようとしかけたので、事は先ず対手を捕えるが急! 京弥のふと心づいたのは手裏剣の一手です。
「卑怯者めがッ、待てッ」