Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
これはどうしたわけかと、その日、釣りを終わって家へ帰って加賀太夫さんに問い合わせると、実はきのう一人でアイノヤへフナ釣りに行き、夕方おそくまで釣って、帰りの汽車の時間いっぱいになり、急いで帰ったので、アイノヤに一本だけ竿を忘れてきたという。それを偶然とはいいながら、ぼくが拾うとは不思議というものはあるものだと、つくづく思った。
落ちぶれたような姿で釣りに行き
という川柳がある。釣りの服装も釣り道具の一つに数えられるだろう。ぼくの釣り姿が、あまりにもきたないので、釣友がよく笑う。
タビがやぶけた、釣りにおろしてしまえ。ワイシャツがひどくなった、これも釣りに使えというぐあいである。
どこへ釣りに行くにも、朝は一般通勤者より時間が早いが、帰りは五時、六時のラッシュ時にぶつかる。足も悪いし、二等の切符を買って二等車(今の一等のこと。昔は二等と三等だけで一等はなかった)へ乗り込むと、ぼくのところへ車掌がきて、
「切符を見せてください」
といってくる。
順に検札してくるのならよいが、ぼくだけ検札にきたので、ひじょうに腹が立ち、家へ帰って女房にこの話をすると、
「あたりまえですよ、ご近所の釣友を見ても、あなたの服装が一番きたない。