Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
興趣つきない手長エビ釣り〈七月〉
アユ料理にはタデというものがつきものになっている。
三十七年の五月三十一日、夜中の二時に、自動車で相模川水郷田名へ日本教育TVの釣り場ロケに出かけた。夜の明けないうちから、河原のあちこちにテントを張って野宿している者もあり、釣り場へ竿を出しておいて自家用車の中で寝ている人もある。土地の案内人は河原をにおいをかいで歩いている。アユは「香魚」とも呼ばれるくらいかおりの高い魚で、つき場所がにおいでわかる。
釣りたてのアユの腹を割き、塩をぱらぱらとふって、そのワタだけ口にふくみ、それを肴に冷や酒をのむ。そのアユのかおりは五、六日たっても口の中に残っている。
興趣つきない手長エビ釣り〈七月〉
手長エビぼろのかかったように釣れ
毎年食膳にそら豆が出るころになると、手長エビ釣りを思いだす。
大正の大震災後、本所太平町杉田医院の隣の地所を、先生に無料で拝借して、自分で建てた家に住んでいた。
夜席をはねて家に帰り、一杯飲んでぐずぐずしていると、夜中の一時ごろになる。それからエビ釣りの仕かけをつくりだす。
竿は三尺から六尺までの延べ竿を、五本ぐらい用意する。できるだけ穂先のやわらかいものがよいが、釣り道具屋の店先に束にして放りだしてある竿を買ってくるので、そんなぜいたくもいえない。