Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
げてもの釣りの話
田植えのころ、磯近くで釣れる黒色のメバルは、味もよい。まだこのほかに麦イカ、麦ダイと、いろいろ季節の草木に結びついた釣りものが数多くある。
山ユリが咲くと、アユが釣れなくなる。
「きょうは釣れないねえ」
「山ユリが咲いていたもの」
山ユリの花が咲かなくても、アユの土用隠れといって、一時、姿を見せなくなる。
迷信とは別に、季節の野菜をそのときに釣れる魚に添えて食べるのも、またひとしお味の深まるもので、アユが解禁になり、沖では小アジが釣れるようになるとタデをつけて出す。
「隣の家から何しにきたのだ」
「沖でアジを釣ってきて、アジにつけて食べるのですからタデを少しくださいといってきました」
「この間もそんなことをいってきたじゃないか、今度はこちらから隣へ行ってこい」
「何といって行くのです」
「タデにつけて食べるのですから、アジを少しくださいと」
げてもの釣りの話
ダボハゼをゲテモノという顔でなし
釣友がぼくのことをダボハゼに似ているというが、悪口をいわれているようでもあり、また、ほめられているような心持ちにもなる。
ダボハゼ――あいつ、なかなか愛敬のあるヤツで、沼地、川海どんなところにでもいる。