Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
ハヤとヤマベ釣りには、かけ餌のほかに、俗にバクダンといってまき餌をするが、これはいり糠かサナギ粉、酒の粕、それに釣り場のドロをこね合わせて、釣りの仕かけをする前に釣り場へ投げ込んでおく。酒の粕を入れるのは魚を酔わせるためであるという。おもしろいことに、このまき餌をして三十分ぐらい過ぎると、魚の食い方が急に活発になる。商売人の漁師の間にも、飼いつけ漁業というのがある。総じて、中京地方のねり餌にはいろいろなものを入れる。フナ、ボラともに、ねり餌の吸い込み釣りが多いためだと思う。
名古屋の釣友、村岡徳五郎氏は釣りの名人である。ぼくはいろいろの釣りを教えていただいた。ご自分が薬剤師なので、魚の釣れる薬「村岡式釣魚の素」という、特別のねり餌を売り出した。
ねり餌もおのおの秘密にしているが、十種類以上入れる。そのうち変わったものだけで、エビ粉、サナギ粉、ムギ粉、ソバ粉、ウドン粉、青ノリ、ゴマ粉、コブ粉、ヘビの粉、味の素、砂糖、茴香末、ナフタリン、樟脳に硫安(硫酸アンモニウム)まで入れる。
なぜ硫安を入れるかというに、近くの田畑に化学肥料として硫安を使う。その薬が流れ込むのでこれを用いるという。