Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

弘安四年十月十三日、博多湾へ蒙古の船が押し寄せてきたときに、日蓮さまが波へ、

「南無妙法蓮華経 一天四海皆既妙法」

と書いたら、急に神風が吹いて、蒙古の船が転覆してしまって、

「モーコネーようにした」

という。

神風は、自動車、特攻隊ばかりでなく、日蓮さまが元祖であると思う。神風という迷信はともかく、日蓮さまは気象学の心得もあったとみえる。

ぼくはお天気男であると同時に、客呼び男でもあるといわれる。行きつけの飲み屋へはいると、「師匠がきたから、きょうは忙しくなるぞ」という。不思議と師匠がくると、あとからお客さまがはいるのです、みておいでなさいという。そのうちに、どかどかと客が立て込んでくる。飲み屋ぐらいはまだよいが、ハゼ釣り乗合舟で、きょうは客が少ないと思っていると、あとから十人もきて、十五、六人になってしまう。船頭は喜ぶが、客は災難である。乗合舟もまだよいが、陸の乗合舟、吉原はなやかなりしころ、大雨の晩に、きょうは仲もひまだからまわしもない、一人でしみじみ遊んでこようと思って行くと、同じ思いのヤツ同志が集まるのも困るものだ。

吉原の迷信には、ずいぶんおもしろいはなしもあるが、ここでは釣りと迷信であるから、別のときに書こう。