Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

連中が、「ぜひ泊まって、あしたまた釣っていけ」というので、“下地は好きなり御意はよし”と泊まる。

三月十三日 時計が止まっていて、寝坊してしまった。七時に起きて、きのうの仕かけを直し、したくにかかる。何によらず上には上があるもので木内氏の家ではヤマベに使うサシからキジ、ボッタまで囲ってある。

外に出てみると、晴れているが北風が寒い。きょうは、若い山本君が案内してくれる。渡し舟もなじみになって、金はいらないという。「わずかばかりだが、田地でも買いねえ」と舟番小屋へ十円払う。

一番の上り列車の着くまでの渡し舟は、向こう地からくる野菜を背負った女の人が多い。自転車、リヤカーなどもうまく舟に乗せる。

土手にあがると、気持ちのよい春先の風が吹いている。ムジナまで三十分で歩く。

舟を借りて、ポプラ前の東側ヘチへ風を背にして横づけにし、ウキ下七尺、細キジをよってつけ、三十分も打ち返したがあたりなし。

土地の人は、「朝早く、電気をやりましたよ」という。そんなことをしてまでフナをとって売るのかしら。河岸を替えてどまん中へ舟を出し、釣り始めると、コブながらぼつぼつ釣れる。きょうもボッタより細いキジがよい。