Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
「それじゃ、江戸時代からあったんですね。何か魚釣りにも常識とか仁義とかエチケットというものがあるそうですが、とくにこの青ギス釣りは、昔からうるさい作法があって、めんどうな約束があるものだそうですね」
「ぼくが子供の時分から、この釣りとスズキ、フッコ釣りは、前の晩から船頭の家へ行って泊まったものだ」
「夜ふかしのはなし家には、もってこいの釣りですね」
「泊まるといっても、なかなか落ちついて寝つかれない。釣友同志が集まって、釣りテングのはなしをしているので、夜を明かすといったほうがいいね」
「今でも夜中に舟を出すのですか」
「昔は機械がなくて手こぎだから早く出たが、今でも夜中の三時ごろには舟を出す。もっとも今では、江戸前で釣れなくなって、向こう地という千葉県の姉ヶ崎か五井あたりへ行くので前の晩から出かける。きょうこれから行く五井の藤作は、舟宿から釣り場が近いから、そんなむずかしいことはいわない。初心者にはいいよ」
「昔はめしはどうしたんです。弁当は二食ぐらい持って行ったのですか」
「おまえはすぐ食うことをいうね。ぼくは、昔といっても大正五、六年ごろしか知らないが、浅草橋の『川長』