Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

あくる日、副会長の神田彦平氏が楽屋に大きな南海釣友会の優勝旗を持ってきて、ぼくが一等になったという。

このときも「太閤記・長短槍試合」のように、長竿が有利か短竿に分があるかという議論が出た。大阪の船頭は、客がみな手釣りあるいは短竿であるから、糸をふけさせてなるたけ遠くを釣るように流すが、東京のように立糸で釣らせてくれれば長竿が有利である、とぼくは思う。

浅いといっても、五ヒロあれば三尺の手ばねにもくる。また、ぼくは、東京近くでもへたな船頭に出くわすと、針素を二尺以上に長くして、そのつもりで地底を切って釣ることにしている。

雨の中を半日で一等、優勝旗はあまり自慢にならないが、その当時は“優勝旗箱根を越す”というのでずいぶん騒がれた。そのほかにも釣友谷川正夫氏に、旭匠作ヘラブナ竿を二本、記念としていただくやらで……。今でも家の床の間に飾ってある優勝盾を見ると、子供っぽくうれしくなる。いくつになっても、釣りは童心である。

二十七年には白ギスだけで十六回出漁している。また日誌を見よう。

六月二五日 東神奈川杉本から本牧沖富岡、キス二十五尾。

七月八日 本牧沖富岡、キス五十七尾。