Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
四十七
「どういう訳だか、不思議なもんさね、」と源次郎は憎体な。
「私沢山だ。」
「何もお前さんそんなにつんとすることはないじゃありませんか、頬を膨らしてさ。」
「一生懸命でおいで遊ばす、さあ、耐らない。ほれ、」
「それ笑った。」
蝶吉は莞爾して、
「御免なさい、」というかと思うと、引攫うように小包を取って、裳を蹴返すと二階へ、ふい。
驚いたのは円輔である。ぐんにゃりとなって、
「豪い!」
四十七
「堪忍なさいな、私は見向いても下さらないんだと思って、自暴よ、お花札なんか引いてさ、堪忍して下さいな、可くッて。おまえ様の深切を無にしたようだけれど、だってしようがないんだもの。これからきっと大人しくしますから。いいつけた通にしていると思っていらっしゃるんだよ。悪かったわねえ。それでも開けても可くッて。嬉しいなあ、」と胸を抱しめて身を顫わした。この音信があったので、許されたもののように思われて、蝶吉は二階に上ると、まずその神月の写真を懐に抱いたのであった。
それでも箱の中が気に懸って、そわそわして手も震い、動悸の躍るのを忘れるばかり、写真で圧えて、一生懸命になって蓋を開けた。