Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
白木の箱
四十五
白木の箱
四十五
「富ちゃん、ちょいと、富ちゃん、私の人形を知らなくッて、」
あたふた狼狽えたようなものの気勢、癇癪交りに呼んだのは蝶吉である。
「一件だ、」と、これを聞いてかねて心得たもののごとく、源次は傍に目配せした。
「来ましたね。」と低声でいって、訳もなく天窓を叩いて竦んだが、円輔は、えへん! 声繕をして二階に向い、
「お蝶さん、何ですか、人形。人形どころかい、そこどころじゃあない、大変なことがありますぜ、ちょいと大したこッた、豪いこッたよ。」
「何、」と切って棄てたような、つッけんどんなもの言いである。
「まあさ、ちょいとおいでなさいていこッた、こッたの性なら下まで来いだよ。」
「富ちゃん、富ちゃんてば。」
蝶吉は取合ずに、雛妓ばかり呼立てる。
「まあおいでなさいっていうのに、何ですぜ、ちょいと、大変なこった、お蝶さん、神月の旦那から、」
「ええ、」
「それ見ねえ、」と源次がちょいと突いて、にやりと笑うと、円輔は大乗地で、
「旦那から、もし小包郵便が来たんですぜ。」
「ええ。」
「神月さんからお届けものだ。」と源次も傍から口を添える。
「知りませんよ。」と邪険には言ったけれども、そのうち自ら和のある、音色を下で聞澄して、