Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
六
その上に一意専念、神月のために形造るに到っては、男子すべからくこれがために名と体とを与うべしさ、下らない名誉だの、財産だの、徳義だのに、毛一筋も払うもんか。」
「しかし竜田、アダムとイヴあって以来、世界に男女ただ二人ばかりではない。譬えば、神月とその美人と、」
「勿論、僕も居る、」
「それから俺よ、」
「私も居るわい。」と哲学者は前に屈んで、顔を差向けていった。
「加うるに君が居ても差支えない。諸君のような人ばかりなら、幾人居たって私は心配も何もしないが。」と梓は愁然として差俯向く。
六
「だから神月、君自ら感情を制して、その美人と別れたら可かろう、」と柳沢は慎重に諭した。
「何、もう子爵家を去って、寺に下宿したら可いじゃあないか。僕はね、爵位と、君があの高慢な嚊々とを棄てたというので、すべての罪を償うて余あるもんだと思う。借金でも何でも遣ッつけッちまえ。癪に障ったら片端から弾飛せ。一般の風潮で、日本に容れられなかったら、二人で海外に旅行するさ。それでも可けなけりゃ、天に登るこッた。美しい星が二つ出来るんです。天文学者には分らなくッても、情を解するものには、紫か、緑か、燦然として衆星の中に異彩を放つのが明かに見出される。