Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
十八
「どこでそんなに酔わされたんだ、よ。」
神月は期せずして主婦を下に去らしめた件の猪口を棄てて、手をその小さな女の胸に置いたのである。
熟として、
「存じません。」
「存じないことがあるものか。」
「解らなくッてよ。」
といって清しい目をぱっちりと開いた。蝶吉は、男の、凜とした品の可い、取って二十五の少い顔を、しげしげと嬉しそうに瞶めている。
「それじゃあ、酔わされたんだとはいうまいから、どこで飲んで来た、それなら知ってるだろう。」
「あなた、また叱ろうと思って、厭よ。そんな真面目な顔をしていらしちゃあ……。だって少しばかりなんですもの、」といい懸けて目を外し、枕にしている神月の膝を着物の上から撮んだが、固くちゃんとしているので、指尖にかからない、絹布に皺を拵えようと、抓るでもなく、撫でるでもなく、爪さぐって莞爾して、
「可いじゃあありませんかねえ、少しばかり、偶なんですもの、大丈夫さ。」
十八
「大丈夫? そうさ、また大丈夫でなくったって誰が何というものか、酒はお前さんが飲むんじゃあないか、そしてお前さんが酔ったんだろう、芸者の蝶吉が酒に酔ったって、私にゃあ甘くも辛くもない、何も難しいことはありません。