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Japanische Klassiker mit Furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

三番も二十五点です。さあ、ドンドンやりましょう」

と正三君はもう遠慮をしない。ひきずるようにして準備をさせる。

数学の試験がすんだ時、照彦様は、

「内藤君、三題半できたよ」

と大喜びだった。先に運動場へ出て待っていた正三君は一々吟味して、

「お書きになっただけ皆できています。七十点取れたでしょう」

と判定した。

「ありがたい」

「五番は一番やさしいのですが、いけませんでしたか?」

「書かなかった」

「おやおや」

「あれはやればできたんだけれど、四番でてまをとっている中に時間がなくなってしまった」

「できるのから先にやる方がいいです」

「そうだったね」

と照彦様は今さらくやしがったが、はげみがついて、

「明日はできるのからやるぞ」

とりきみかえった。

「英語はお得意ですから、八十点以上は取れましょう」

「ぜんたい山をかける」

「早く帰ってそういたしましょう」

と正三君は如才ない。

こんな調子で一週間続きの試験がおわって冬休みになった。成績は学校から郵便で通知してくる。照彦様はそれが待ち遠しかった。いつもは成績のことをいうとごきげんをわるくするのだが、今回は十分勉強したから期待がある。