Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
正三君はメンタルとおぼえていたけれど、漢学の方ではメントルかしらと考えた。
「内藤君、昨日はおいでになったばかりでまだ落ちつかないようだったから控えていましたが、もういいでしょう。今日はメントル・テストの流儀にしたがってお学友の心得をお話しいたしましょう」
「はあ。どうぞよろしくご指導を願います」
と正三君はお父さんから教わったとおり切り口上でいった。
「きみもどうかしっかりやってください」
「できるだけ勉強いたします」
「ときに内藤君、きみは、四方に使いして君命をはずかしめずということばがおわかりですか?」
「さあ」
「考えてごらんなさい。メントル・テストです。使二于四方一、不レ辱二君命一」
と安斉先生はそのとおり奉書紙に書いてみせた。
「これはお殿様の命令を充分にはたすことでございましょう」
「そうです。ナカナカ頭がいい。この心得がなければいけません。当節の家庭教師には論語読まずの論語知らずが多いから困る。つぎに、君君たらずとも臣臣たらざるべからず」
「君君たらずとも……先生、僕はまだ漢文を習い始めたばかりです」
と正三君は弱音をふいた。これはこの上どんな問題が出るかもしれないと思ったのである。