Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
「おぼえていろ」
と無法ものはいいがかりもはなはだしい。
この光景を見ていた高谷君は後から、
「きみ、堀口と喧嘩しちゃいけない」
と注意してくれた。
「なぜ?」
「あいつは不良少年だ。みんな困っている」
「先生にいいつけてやる」
「先生もこまっている。先学期は退校になりそうだったが、お母さんが泣いてあやまりにきた。なにをするかしれない奴だから、相手にならない方がいい」
「だれにでもあんなことをするのかい?」
「皆にする。しかしだまっていれば、もうしない」
「いやな奴がいるんだなあ」
と正三君はその日一日心持ちがわるかった
高谷君と細井君には二週間ですっかりなじみになった。おたがいにもうちっとも遠慮がない。正三君は二人がおやしきへ遊びにきたおかげで安斉先生から注意をうけたけれど、それをつぐなってあまるものがあった。高谷君は二番で細井君は三番だ。一番で級長の松村君もろとも、級のよい勢力を代表している。照彦様のためにも申し分ない朋輩である。友だちは偶然の機会できまることが多い。主従蜂にさされて顔がはれたものだから、高谷君と細井君が巣を見にきた。その日夕方までうちくつろいだのが始まりで、以来学校では始終一緒だ。