Japanische Klassiker mit Furigana
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たでくうむし
蓼喰う虫
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 蓼喰う虫 (たでくうむし) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.066 Zeichen · 216 Bildschirme
に小面憎い心地さえした。
「しゃべる積りではなかったんだけれど、ホテルへ泊まった晩にベッドを並べて寝ていると、夜中にしくしく泣いているもんだから、どうしたのかと思って聞いてみたのが始まりなんですって。………」
「そうしたら?」
「手紙だから委しいことは書いてないけれど、お父さんとお母さんとは事に依ると別々に住むようになる、そしてお母さんは阿曽さんの家に行くかも知れないと云ったら『そんなら僕はどうなるんです』って聞かれたんで、『君はどうにもなりはしない、いつでもお母さんに会えるんだから、家が二軒になったつもりでいたらいいんだ。どうしてそうするのかと云う訳は、大人になれば自然と分る時が来る』って、それだけ云っただけなんですって」
「それで弘は納得したのか」
「なんにも云わないで泣きながら寝てしまったんで、明くる日どうかと思いながら三越へ連れて行ってやると、前の晩のことは忘れたように何を買ってくれ彼を買ってくれと云うもんだから、子供と云うものは実に無邪気だ、これなら安心だと思ったと云うんですの」
「だが、高夏が話すのと僕が話すのとは違うからな。―――」
「そうそう、それから、―――そんなに子供に話すのが辛ければもうその必要はないじゃないか、独断で済まなかったけれど、君等のために僕がその難関を突破して置いてやったからって、―