Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

邪恋の果

不敵の予告

銭形平次はニヤリニヤリと笑いながら、物々しくもその辺中を片づけ始めたのです。

「まア、相変らず八さんは元気ねエ」

女房のお静も面白そうに眺めております。

「格子戸へ頭突きをくれて、クルリと廻ってバアと入るなんざ、よっぽどイキの良い人間でなきゃ出来ない芸当だよ」

「親分落ちついていちゃいけねえ、八丁堀は煮えくり返る騒ぎだ」

八五郎は委細構わずわめき立てるのでした。

「ヘエ、八丁堀が煮えくり返りゃ、築地あたりは煮えこぼれるだろう」

平次はまだ茶にしております。

「生き残りの斑組の首領が、八丁堀の組屋敷へ果し状を付けたんだ、――こいつは驚くでしょう、親分」

「驚くよ八。驚くからその障子へ拳固を叩きつけるのだけは勘弁してくれ。風通しがよくなって、晩のお菜まで往来から見通しだ」

「ヘッ、呆れ返るぜ親分。親分が謎々を解いて、漸く見つけてやった一万両の小判を、与力衆から尾張の御留守居へ申し入れると、――それは千万辱けない、明日正午刻(十二時)当方から受け取りに参るで御座ろう――と来た。恐ろしく安値な挨拶だぜ」

「それはそうだろうとも、自分の物を自分のところへ引取るんだもの。