Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

だが、斑組六人男の盗んだ、一万二千両の御用金に比べると、五両や六両では、あまりにもケタが違い過ぎます。

宇八は恐らく、その一万二千両の金には手を触れていなかったことでしょう。一万二千両の金がままになれば、盗人根性の宇八が、どんなに譲歩して考えても万一の用意に、二百両や三百両の金を身につけていないはずはなかったのです。

それから半刻ばかり、調べを一段落にして一と休みしているところへ、八五郎が大汗になって帰って来ました。乞食橋というのは、竜閑橋と今川橋の間で、乞食のたむろになっているのでつけた名前ですが、そこへの往復半刻はさすが八五郎の自慢の快足です。

「ああ驚いた、飛脚を二人追い抜いたは宜いが、山へ掛るといきなりお山同心につかまって大目玉だ。十手を見せて勘弁してもらったが、話のわからねえ役人で――」

平次が眼顔で止めるのも気がつかずに、八五郎は汗を拭き拭きまくし立てるのです。苦笑いしながら聴いているのは、同じ仲間のお山同心が二人。

「エヘンエヘン、用事の方はどうしたんだ。先ずそれを聴こうじゃないか、八」

平次は全く気が気じゃありません。

「ブルブルブル、その事よ、親分。