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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、鉄砲の巣口の方をつかんで、左右の手に一挺ずつ水平に上げて、

「こう片手に支えられる程の目量なら、かくの如くに、自由になりましょう」

と、立膝になると、左右の手を甲乙なく振り廻して見せた。二挺の鉄砲は、隆々と風を呼んで、見ている者の眼には、それがちょうど二箇の環を空中に描いていたようだったということである。

武蔵が二刀を使ったかどうかということも、問題になっている。戦に当って、実際に二刀を使用したことはないようだ。また、武蔵の号を二天というが、二刀流とはいわない。円明流というのが宮本武蔵の流派である。

本位田祥男氏もいっているように、幼少の時、故郷の荒牧神社で、太鼓の撥を打つのを見て二刀の利を思いついたというのは、一説であるが、真実とは受けとれない。また中国の或る海浜で漁夫の群れに狼藉をうけ、必死の働きのうちに二刀を発見したという説にも賛成できない。要するに、武蔵にとっては二刀も一刀も差別などはなかったにちがいない。直木は頻りと、二刀の愚を論破しているが、武蔵にとっては当らない非難である。二刀も一刀も、それが道具づかいの利を論じたり、技の末に工夫を凝らしているようで、どうしてあの時代の一かどの剣人といえよう。