Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme
熊本紀行
六箇所の碑
すぐ延命寺山の方へ巡るため、私たちは風師山の急坂な自動車路を、車の中でのめるように辷り降りていた。
熊本紀行
六箇所の碑
ふつうの伝記ならば、先ず武蔵の生国、年代、家系というような生い立ちから書くべきだろうが、そんな形式にこだわらないつもりだから、僕はこの一月早春、熊本小倉地方を歩いて得た彼の晩年期の遺跡の踏査から先に書いてゆくこととする。
誰の言葉であったか、いつか有信館の座談の時に、
「宮本武蔵の墓と称するものは全国に六つある」
といったのを聞いたことがある。
墓ではなく、碑や遺跡も合せてのことであろうと察し、聞いたままに数えてみると、
愛知郡川名村新豊寺の碑
名古屋笠寺観音堂の碑
こう二ヵ所は、共に門流の人々の建立で、一つは延享年間に、一つは寛政頃に建てたものであるから、今も現存していると思うが、ついまだ自分は訪れてみない。
次に有名なものでは、
小倉市外延命寺山の碑
熊本市外弓削村の武蔵塚
の二ヵ所である。碑として数えられるのは、以上四つしか自分には心当りがないが、全国に六ヵ所あるといった人は、それに武蔵が臨終に近い日まで想念の床としていたところの
熊本市外岩殿山の霊巌洞