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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

三ツ子の魂

「これだ、これだ」

と、二刀の原理を、それが暗示となって、工夫し得たというのであるが、この話は、今も宮本村では信じられているが、幼少時代のこととしてはどうかと考えられる。

二刀流を工夫した動機としては、ずっと後に、播磨飾磨の海岸で、大勢の漁夫と格闘した際、片手に刀を持ち、片手に櫂の折れを持って戦ったのが導因だという説もある。その話は、杉浦国友の武蔵伝に詳しいが、どっちが真実ともいわれない。

三ツ子の魂

剛毅で天才的な少年武蔵は、常に父の無二斎をも蔑にする風があった。

日頃、武蔵のこの態度を慊らず思っていた無二斎が、ある時、楊枝を削っていた小刀を、ひと間距てた武蔵めがけて擲げつけた。すると武蔵は、軽く面をそむけて躱し、にこと笑って見せた。そして小刀は背後の柱に突っ刺さっていた。

「父の兵法を侮るかっ」

と無二斎が怒って、重ねて手裏剣を投げつけたが、武蔵は、それをも平然と躱して、ぷいと家を飛出してしまったまま、幾日も帰って来なかった。

父子の間に、かほどまでな確執は信じられない気もするが、少年武蔵の不逞な面魂は想い見るべきである。

喜兵衛の最期

一説に、武蔵は父の勘気を得て、播磨の一僧庵に身を寄せていたということである。