Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せいねんのしさくのために
青年の思索のために
下村 湖人
Lesen Sie 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.550 Zeichen · 203 Bildschirme
偶然を生かすもの
私は、あとでそんなことを考えて、しみじみ自分の努力のはかなさを感じ、この世の中には、何か眼に見えない力がはたらいているような気がしてなりませんでした。」
偶然を生かすもの
以上が猪木君の話の要点ですが、この話をききながら、私の深く考えさせられたのは、いわゆる「天啓」というものと、人間の「努力」というものとの関係についてでありました。
猪木君自身では、その発明について、自分の努力のはかなさを感じ、すべての功績を天啓とか偶然とか、父の病気とかいうことに帰しようとしていますが、それは、へりくだる言葉として、また、ある「眼に見えない力」に対する敬虔の念から発した言葉として、まことに尊い言葉だといえるでありましょう。しかし、われわれのような局外者が、もし万一にもその言葉をそのままに受取って、猪木君の精米機の着想を偶然のものとし、猪木君自身の努力を過少に評価するようなことがありましたら、それはとんでもない誤りだといわなければなりません。
なるほど、猪木君が外気を吸うために戸外に出たちょうどその時に、水だまりの月影がゆらめいたということは、偶然といえば全く偶然にちがいありません。