Japanische Klassiker mit Furigana
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せいねんのしさくのために
青年の思索のために
下村 湖人
Lesen Sie 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.550 Zeichen · 203 Bildschirme
・その暇がない
・公憤について
・個人の尊厳ということ
・仕方のない人
・職務上の上位者たる資格
・その暇がない
自分の長所をのばすことに夢中になっている人は、自分の欠点をかざることに決して心を労しないものである。
・公憤について
自分に密接に関係のある社会であればあるほど、その社会の不正義に対して感ずる公憤の度は強いものである。その意味で、大ていの公憤には多少とも私憤がまじっているといえるだろう。いささかの私憤も交えない公憤は、ただ宗教的悲願のみである。
・個人の尊厳ということ
一つのものが存在するということは、同時に、それとちがったものがそれを取りまいて存在しているということを意味する。人間社会における個人の独自な存在ということについても、全く同様なことがいえる。だから、もし人間が他人の独自な存在の意義を認識し尊重することを忘れるならば、それはやがて、自己の存在の意義をも否定することになるであろう。個人の尊厳ということは、こうした人間の相関関係において理解さるべきであって、決してばらばらな個人の絶対性を認めたものと解すべきではない。
・仕方のない人
何につけても「仕方がない」という人間ほど仕方のない人間はない。
・職務上の上位者たる資格
職務の上での上位者が、人間としてはむろんのこと、知識技能の点においても上位者であることは極めて望ましいことであるが、必ずしもそうでないのが実際社会の現実である。