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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいねんのしさくのために

青年の思索のために

下村 湖人

Lesen Sie 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.550 Zeichen · 203 Bildschirme

Aozora Bunko

実践力の養成

思考力の養成に最も戒むべきはうぬぼれであります。うぬぼれはややもすると独断を生み、独断は多くの場合背理であり、せいぜい狭い範囲の真理でしかありません。このことは今更くだくだしくいうまでもなく、日本が今日の敗戦のうき目を見た原因を考えて見ただけで、明らかでありましょう。

禅語に「花紅柳緑」とあります。紅の花をそのまま紅の花と見、緑の柳をそのまま緑の柳と見るためには、色眼鏡は禁物であります。心をむなしうして事々物々に接し、気を平らかにして思いを練る、それでこそ頭脳が正しく錬磨され、真理がありのままに心に映ずるのであります。

実践力の養成

心境の開拓、頭脳の錬磨を意義あらしめるものは実践であります。実践にまで発展しない心境の開拓や頭脳の錬磨には何の意味もありません。だから、実践こそは真の意味での出発であります。しかしまた、未熟な心境と頭脳を以てしては、その実践は無価値であり、しばしば危険でさえあります。そう考えると、出発はやはり心境の開拓と頭脳の錬磨からはじまるものと見なければなりません。

しかし、人生の出発が、心境の開拓や頭脳の錬磨にはじまるか、実践にはじまるか、というようなことを考えるのは、実はあまり意味のないことであります。