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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいねんのしさくのために

青年の思索のために

下村 湖人

Lesen Sie 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.550 Zeichen · 203 Bildschirme

Aozora Bunko

私は繋留気球を見ていつも思うことだが、アドバルーンというものは上に昇る性能を持っている。これがアドバルーンの独自性であって、それによってアドバルーンの役割を果している。ところが、上に昇るだけでアドバルーンとして完全であるかというと、そうではない。一方それが大地に繋がれているということが大切である。大地に繋がれていないと、アドバルーンとしての役割を完全に果すことができない。一方には、上に昇るという独自の能力があり、同時に他方には、それが大きなものに繋がりを持っているというところに、アドバルーンの存在の意義がある。綱を切ってしまったら意義がない。と同時に、昇る力を失っても意義がない。すなわち、独自性がなければならないと同時に、大きなものに関連して、それと調和する力がなければならないのである。

さてN君、こゝらで実際問題に入ろう。――まず独自性を養うには農村の青年は何をしたらよいかということだが、それには、何といっても『一人一研究』が一番いいと思う。これはずいぶん以前から唱導されて来たことで、一人が何か一つの研究物を持つことだ。自分の職業に即したことであれば何よりも結構であるが、農村の青年だから必ず農業に関係することでなければならないということもないだろう。