Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まぐろにいわし

鮪に鰯

山之口 貘

Lesen Sie 鮪に鰯 (まぐろにいわし) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.107 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

ミミコ

縁側のひなた

湯気

ミミコ

おちんちんを忘れて

うまれて来た子だ

その点だけは母親に似て

二重のまぶたやそのかげの

おおきな目玉が父親なのだ

出来は即ち茨城県と

沖縄県との混血の子なのだ

うるおいあるひとになりますようにと

その名を泉とはしたのだが

隣り近所はこの子のことを呼んで

いずみこちゃんだの

いみこちゃんだの

いみこちゃんだのと来てしまって

泉にその名を問えばその泉が

すまし顔して

ミミコと答えるのだ

縁側のひなた

年を問われると小さなその指を

だまって四つそろえたのだが

お口はないのかなと言うと

口をとんがらかして

よっつと言い

膝の上にのっかって来ては

パパのしらがをぬくんだと言うのだ

いつのまにだかこのパパも

しらがと言われる白いものを

頭のところどころに植えては来たのだが

ミミコがたった四つと来たのでは

四十五歳のパパは大あわて

しらがはすぐに植えつけねばならぬので

ひなたぼっこもなにもあるものか

ミミコをお嫁にやるそのころまでに

白一色の頭に仕上げておいて

この腰なども

ひん曲げておかねばならぬのだ

湯気

白いのらしいが

いつのまに

こんなところにまでまぎれ込んで来たのやら

股間をのぞいてふとおもった