Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まぐろにいわし

鮪に鰯

山之口 貘

Lesen Sie 鮪に鰯 (まぐろにいわし) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.107 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

郵便やさん

税金のうた

郵便やさん

寝坊した朝のこと

裏の井戸端で歯をみがいていると

むこうの

部落から出て来た

あかい自転車が眼にとまった

自転車は畑途をまがりくねって

こちらにむかってやって来るのだ

いつもはあべこべにこちらを先に廻って

それからむこうの

部落へ

まがりくねって行く筈なのにと

ぼくは、そうおもいながら

あかい自転車を見ていると

いつもの郵便屋さんとは

人がちがっていた。

税金のうた

地球のうえを

ぼくは夢中で飛び廻った

税金ならばかかって来ないほど

ぼくみたいなものにはありがたいみたいで

かかって来てもなるべく

税金というのはかるいほど

誰もの理想に叶っているのではなかろうかと

ぼくはそのようにおもいながらも

免税を願っているのでもなければ

差押えなんぞくらいたいほどの

物のある身でもないのだ

ぼくは自分の家庭に

納めなくてはならない筈の生活費でさえも

現在まさに滞りがちなところ

税金だけは借りてもなんとか納めたいものと

地球のうえを

金策に飛び廻った

ところが至るところに

ぼくは前借のある身なのであったのだ

いま地球の一角に

空しく翼をやすめ

どんな風にして税金を納めるかについてぼくは考えている