Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

たしかに、金色の動物が、煙突を登っているのです。

少女はそのとき、ふと、新聞に出ていた『黄金豹』のことを思いだしました。

「アッ、もしかしたら、あれが黄金豹かもしれない。」

少女は、まっ青になって、窓ぎわをはなれ部屋をとびだすと、階段をかけおりました。

下の茶の間にはおとうさんと、おかあさんが、まだ、おきていました。

「たいへんよ!」

あわただしい足音に、おとうさんも、おかあさんも、びっくりして、こちらを見ました。

「どうしたんだ。まっ青な顔をして。」

「黄金豹よ。」

「エッ、黄金豹だって? なにをいってるんだ。夢でも見たんじゃないか。」

「そうじゃないわ。お湯やの煙突を登っているの。きてごらんなさい。二階の窓から見えるから。」

おとうさんは、「そんなばかなことが。」といわぬばかりに、しぶしぶ立って、二階へあがりましたが、ガラス窓から、ひと目、外をのぞくと、「アッ。」といって、立ちすくんでしまいました。

黄金豹は、もう、煙突の頂上近くまで登っていたのです。金色のからだに、黒いはんてんがあります。たしかに黄金の豹です。おとうさんは下にかけおりて、電話口にとびつきました。