Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
(巻三・三一六)というのがある。これは吉野宮行幸の時で、聖武天皇の神亀元年だとせば、「わが命も」の歌よりも以前で、未だ太宰府に行かなかった頃の作ということになる。
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しらぬひ筑紫の綿は身につけていまだは着ねど暖けく見ゆ 〔巻三・三三六〕 沙弥満誓
沙弥満誓が綿を詠じた歌である。満誓は笠朝臣麻呂で、出家して満誓となった。養老七年満誓に筑紫の観世音寺を造営せしめた記事が、続日本紀に見えている。満誓の歌としては、「世の中を何に譬へむ朝びらき榜ぎ去にし船の跡なきが如(跡なきごとし)」(巻三・三五一)という歌が有名であり、当時にあって仏教的観相のものとして新しかったに相違なく、また作者も出家した後だから、そういう深い感慨を意識して漏らしたものに相違なかろうが、こういう思想的な歌は、縦い力量があっても皆成功するとは限らぬものである。この現世無常の歌に較べると、筑紫の綿の方が一段上である。
この綿は、真綿(絹綿)という説と棉(木綿・もめん綿)という説とあるが、これは真綿の方であろう。真綿説を唱えるのは、当時木綿は未だ筑紫でも栽培せられていなかったし、題詞の「緜」