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Japanische Klassiker mit Furigana

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まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme

Aozora Bunko

これも防人の歌で、助丁、丈部造人麿という者が作った。一首は、天皇の命を畏こみ体して、船を幾たびも磯に触れあぶない思をし、また浪あらく立つ海原をも渡って防人に行く。父も母も皆国元に残して、というのであるが、かしこみ、触り、わたる、おきてという具合に稍小きざみになっているのは、作歌的修練が足りないからである。併し此歌では、「磯に触り」という語と、「父母を置きて」という語に心を牽かれて取っておいた。この男は妻のことよりも「父母」のことが第一身に応えたのであっただろう。また「磯に触り」の句は、「大船を榜ぎの進みに磐に触り覆らば覆れ妹によりてば」(巻四・五五七)という例があるが、「磯毎にあまの釣舟泊てにけり我船泊てむ磯の知らなく」(巻十七・三八九二)があるから、幾度も碇泊しながらという意もあるだろう。しかし「触り」に重きを置いて解釈してかまわない。一寸前にも云ったが、防人の歌に父母のことを云ったのが多い。「水鳥の立ちのいそぎに父母に物言ず来にて今ぞ悔しき」(巻二十・四三三七)、「忘らむと野行き山行き我来れど我が父母は忘れせぬかも」(同・四三四四)、「橘の美衣利の里に父を置きて道の長道は行きがてぬかも」