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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「知慧熱というのさ、宇津木さん。ちかごろ、知慧ざかりじゃないか。発育とみに御活溌であらせられる」と、セムシ詩人の内海がひやかす。けだし秋子女史、終戦後は女流文士の最大流行児で、あられもなく書きまくっていらせられるからである。

「人生たのし。別れも愉し。宇津木さんぐらい御隆盛の時は、神様の御罰も食慾不振ぐらいが限度でね。神様も力及ばず、さ。宇津木さん、天才になるんじゃないのかな」と、丹後弓彦、皮肉の針をチクリとさす。

「アッハッハ。悪徳高き淑女の食慾不振は気にかかるな。何かの方が不振じゃ、なさすぎるからだろうな」

ピカ一の言葉はいつも汚らしい。

食事の終るころになって、珠緒さんが、やってきた。

「あら、もう、みなさん、コーヒーなの? 寝すごしちゃった。とてもねむい」

「あたりまえさ。あなたが眠いのはね」又、ピカ一が先ず口をいれる。

「何もたべたくない。王仁さん、まだ、ねてるのね」

王仁だけが、まだ顔を見せていなかった。ピカ一は相好くずして、

「それ、それ。やっぱり男の方が余計ねむらなきゃならねえのか。王仁ほどの御体格でも、御疲労は珠緒さんに超えるかね。宇津木さんの小説だよ。