Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

その三

私の考えでは、このために私が、岩下の後とりになる資格がないと決められた最初の最も大きな理由を祖母たちに与えたのに相違ないのである。

その三

習字や図画や、それからもっと後には裁縫のような技巧的なことは私の最も不得手な課目であった。

が、私は別にそれらがいやなのではなかった。また、生れつき下手なのでもないと思っている。けれど今から思うと、横浜の学校からこの方、私はろくに筆や紙や鉛筆を与えられたことがない上に、ろくに学校に通いもしなかったお陰で、そんなものの熟達するひまがなかったのだ。私はそれを朝鮮に来てから初めて自覚するようになった。

朝鮮に来てから私は、自分の字の下手なのに気づいて、しっかり練習しようとした。が、叔母たちは私に肝腎の紙さえも充分にあてがってくれなかった。

「今日はお習字の日よ」と私が訴えると、叔母はたった二枚の半紙を私にくれるのだった。その二枚も、他家へお遣いものをしたときに器物に入れてくれた半紙をしまっておいたものなので、筋目がついたり、皺がよったりしているものばかりだった。私は余り神経質でもなく几帳面でもない性質だったが、でもそんな紙には何となく気を入れて書く気がしなかった。