Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
鹽「少しばかりだが取って置け」
惡「はい/\お母さん折角の思召だから戴いて置きな」
母「面目次第もございません」
と云いながら親子の者が夫婦を見送りまして礼を申します。此方も取急ぎますから出て行きました。親子は上総戸の所まで鹽原夫婦を見送り、雨戸を閉て、顔見合わせ、彼の母親は眼病だと云ったのが眼をパッチリ明きまして悴に向い、
母「間抜、どじをふんじゃアいけねえじゃねえか」
惡「えゝ悉皆遣り損なってしまった」
母「躄に成ってしまって高飛をする時どうする積りだ」
惡「此の小柄は滅法に痛えや、お母ア彼奴は今夜大宮の栗原へ泊ると云ったから、今夜後から往って意趣返しに仕事をして来るからよ」
母「よしねえ/\、お前のすることは何てもどじばかりで仕様がねえ、又遣り損うといけねえから止しねえよ」
と親子で争っている所へ、ガラッと戸を明けて来たのは繼立の仁助という胡麻の灰。
仁「お母ア何しろ此処にいる事は出来ねえ、あの子を勾引した事からづきがまわったという訳は、百々村の倉八と金山の松と江田村の源藏が捕まって、己達へ足がついて来たから、直に逃げなくっちゃアいけねえぜ」