Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
近藤様の方は、だいぶ威勢のいいお名前だ、イサミ、勇とおっしゃいます」
「なるほど、イサミ……待て待て……近藤勇――お名前を聞いている。それで何かい、親方、その芹沢様と近藤様と、お二人が頭で、浪人衆がどのくらいおいでなさるかね」
「そうさね、どのくらいと言って、わしらには確とわかりませんが、ちょっと見たところで七八十人、それにあちらこちらに出張所というものもあるようでござんすから、みんなではなかなかの人数でございましょう」
「お扶持はどこから出るんだね」
「会津様から出るのでございます。そのほかにもだいぶ収入がおありなさるようで、茶屋や揚屋で、あのお仲間がお使いなさるのは大したもの、景気が素敵によいのでございます」
「うむ――そうかね」
話はここで途切れて、どこかの寺院の鐘が鳴る。
「はてな」
「四ツでございます」
七兵衛は飯を食い終って、代を払い、この店を出て壬生村の闇に消える。
七兵衛は、地上を縦に走ると共に、横に走ることもできたという。横に走るとは、塀なり垣根なりを足場として、地上とは身を平行にして或る距離を疾走する。また、逆に天地返しの歩き方というのをやる。