Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme
も一人は、ある料亭へ持ち込んでいろいろと調理させたが、なんとしても、食いものにならない。ところで狐の臭気が、その後料亭のどの室へも浸みこんでいて客を苦しめ、甚だ迷惑すると尻を持ち込まれたそうだ。他の連中の報告もいずれも不評。私は竹の皮包を紛失して、ほんとうに幸運であったと思った。
五
狐は、事物異名考に淫婦紫姑が化けた獣であると書いてあるから人間の食いものにはなるまいが、同じ妖術を心得ている狸の方は悪意ある化け方をしない。どこか間の抜けたところがあって人からその無頓着を愛されている。だから大いに食えるだろうという友人の説である。
そこで、一両日前会津の山奥から送ってきた狸を、木挽町の去る割烹店へ提げ込んだ。そこの主人が、料理に秘術を尽くすということであった。
酒友数人のほかに、所謂食通と称する人物と、東京で代表的な料理人といわれる連中四、五人を集め、狸公を味覚の上にのせることにした。まず第一に出たのが肉だんごだ。これは狸肉を細かく挽いてだんごに丸め、胡椒と調味料を入れて軽く焼いたのであるそうだ。なかなかいける。臭みがない。
次は、肉を刻み油でいため、蕃荷菜をかけたものだ。