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Japanische Klassiker mit Furigana

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たぬきじる

完本 たぬき汁

佐藤 垢石

Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme

Aozora Bunko

朝鮮の家は小さい。汽車から遠くの山の麓に並んでいる農家を見ると屋根をふいた藁の色が、赤土山の色にとけ込んで、何とも漠々たる感じを与える。そして、屋根の破風というものがないから、掘立小屋みたいだ。王朝時代、多年苛斂誅求に苦しめられた風が残っているためかも知れない。

とにかく私らは、初めての土地であるから見るもの悉く珍しいのである。洛東江も、錦江も鉄橋の上を渡った。川を見ると想像していた水の色とは全く違う。支那の川のように茶色ににごっているものと思っていたのに、どの川の水も青く澄んで悠々と流れている。そして、細かい美しい砂利が河原に一杯押しひろがっている。これには、魚がいると思った。

二

朝鮮の水の色はよく澄んで蒼いが、空も蒼く澄んでいるのは甚だ快い。きょうで京城へ着いて四日目になるのだが、この町の空に一片の雲も認めなかったのである。朝鮮には、雲というものがないらしい。

汽車が太田と京城の中間を進んでいる時と思う。隣席の客が窓外の田圃の真ん中に大きく構えているドレッチャーを指して、あれはこの辺の地下三尺ばかりのところにある砂金を掘っているのだと教えてくれた。