Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme
孫「夫は困ったなア、あの瀧二郎は帰って来たか」
瀧「へえ、只今帰りました」
孫「何をマゴ/\して居るのだ早く此方へ来て知らせて呉れないでは困るなア、何うだのう、知れないか」
瀧「へえ、伊皿子台の方へもお出でがないって、何うもお驚きで誠に飛んだ事でお仕合せな事でと斯う申しました」
孫「何がお仕合せだ、何だか解らん口上ばかり云って……まアも一度本気になって迷児を尋ねに出て貰いたい」
瀧「迷児どころではない、もう十八になった娘でございますから迷親で」
孫「誰だ、そんな悪口をいうのは」
御主人は立腹致す、大騒ぎで、是から八方へ手を分けて尋ねまする中に、築地の方へ流れて来た死骸は是々だというから直に行って見ると全く娘の死骸でございますから、直に検視を願って漸く家へ引取って、野辺の送りを致すやら実に転覆るような騒ぎ、それで段々延々になって彼の娘の事をきく間もないほどの実に一通りならん愁傷で、先初七日の寺詣りも済みましたが、娘は駈出そうと思っても人が附いて居るから、又駈出して愁傷の処を騒がせて厄介を掛けては気の毒と思ったから、奥の狭い処へ這入って只此処の親達の心を察しは泣き、自分の親も嘸案じて居るだろうと心配しては泣き、見るにつけ聞くにつけても涙ばかり、漸く二七日も済みましたから、