Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

今からでも追ッつける。野郎、足でも怪我をしたことか、後ろ姿を見たところ、跛行をひいていましたぜ」

「奥方っ。奥方っ」と徐寧は俄かに妻を呼んで――「いま隆さんから聞くと、かくかくの次第だ。すぐ旅仕度をそろえてくれ。隆さんも一しょに行ってくれるだろうな」

「行きますとも。男の人相は、ちゃんとこの眼におさめてある。さ……お急ぎなすって」

それよりは前のこと。一方では例の“梁上ノ君子”蚤の時遷。あの朝、首尾よく盗みとった一物をかついで、明けがた、早くも城外の草原を低い雁のごとく飛んでいた。

「おーいっ時遷、待った待った……」

「やあ、戴院長(神行太保ノ戴宗)じゃござんせんか」

「さっそく、荷をそこへ下ろせ。呉軍師が書いた狂言どおり、これから先の手順にも、きさまはまだ一ト役あるぞ」

「わかっております。どうか中身の鎧は院長がお持ちなすって」

と蓋を開けて、中の薄羽小札重ねのよろいだけは、戴宗にここで預けた。――戴宗はそれを持って、独自の神行法で、すぐ梁山泊へと急いでしまい、時遷は空櫃だけをかついで、その日、かねて諜し合せていた街道茶店へ入って行った。

ここには、これも呉用の命で、湯隆が彼を待っていた。