Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
そこへほかの牢番人が走って来て。
「おかしら。ただいま孫提轄がお目にかかりたいとかいって、どんどん表門を叩いていますが」
「何の用か用だけを聞いておけ。ここは守備隊の管轄じゃねえんだからな」
言い捨てるやいな、大股に大牢の獅子口へ駆け寄って行き、またも後ろの楽和へ、かみなり声を叩きつけた。
「やいっ。錠前があいているじゃねえか。大事な錠前がよ」
「へえ、そんなはずはございませんがね」
「ばか野郎。きさまあ、何のためにここへ立っているんだ、何のために」
「でも、開けた覚えはないんでして」
「けッ。まだ言ッてやがる。――それっ、見やがれ」
包は癇癪まぎれに獅子口の厚い戸をドンと押し開けた。とたんに何か内部の異様を見たにちがいない。及び腰に上半身を中へ入れるやいな、
「あッ。女?」
と、叫んだ。
いやその叫びは、彼が前のめりにそのまま牢内へ転がり込んだ驚きとも一つであった。後ろの楽和が力まかせに彼の尻を押し飛ばしたによることはいうまでもない。すかさず、楽和もすぐ飛び込んで、
「畜生っ」
と、その巨体へ起たせもやらず組みついたが、猛然、でんとばかり投げ飛ばされた。
しかし刹那、おばさんの※大虫は、包のふところへ深く入って、そのワキ腹へ明晃々のあいくちを一ト突き加えていたし、解宝は後ろから抱きついて動かさず、また解珍は、包の佩剣