Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にちりん

日輪・春は馬車に乗って 他八篇

横光 利一

Lesen Sie 日輪・春は馬車に乗って 他八篇 (にちりん) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.787 Zeichen · 177 Bildschirme

Aozora Bunko

」と横から反絵はいった。そうして、突き立ったまま彼女の前へその顔を近づけた。

「我は奴国を攻める。我は兄が爾を愛するよりも爾を愛す。」

「ああ、爾は我のために奴国を撃つか。坐れ、我は爾に酒を与えよう。」

卑弥呼は王に向けていたにこやかな微笑を急に反絵に向けると、その手をとって坐らせた。反耶の顔は、喜びに輝き出した反絵の顔にひきかえて顰んで来た。

「卑弥呼、耶馬台の兵は、われの兵である。反絵は我の一人の兵である。」と反耶はいった。

反絵の顔は勃然として朱を浮べると、彼の拳は反耶の角髪を打って鳴っていた。反耶は頭をかかえて倒れながら宿禰を呼んだ。

「反絵を縛れ。宿禰、反絵を殺せ。」

しかし、一座の者は酔っていた。反絵はなおも反耶の上に飛びかかろうとして片膝を立てたとき、卑弥呼は反耶と反絵の間へ割り込んで、倒れた反耶をひき起した。反耶は手に持った酒盃を反絵の額へ投げつけた。

「去れ。去れ。」

反絵は再び反耶の方へ飛びかかろうとした。卑弥呼は彼の怒った肩に手をかけた。そうして、転っている酒盃を彼の手に握らせて彼女はいった。

「やめよ、爾はわれの酒盃をとれ。われに耶馬台の歌をきかしめよ。