Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.963 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

訳で」

山「何うも御丁寧なる御挨拶で痛み入ります、何卒お手を上げられて、折角の御所望ではございますが、仔細あって妹を差上げる訳にはゆきません、と申すは妹には別に婿を取って私が後見になって石井の家を相続させまするので、是には種々深い訳のある事で、何うも此の妹は上げる訳には参りません、直ぐこれで引取りますから左様思召して下さい」

圖「それでは何うも当惑致します、是までに相成って今不承知じゃと仰しゃっては圖書は立端がございません、此処に参っておる朋友の者は皆前々同屋敷におりました同役の者ばかりで、これにお聞き遊ばせば知れまするが、浪人しても聊か田地や山を購求めて、お妹御に不自由をさせるような事は致さん積りで、事によれば母公まで共々お引取り申し度い心得でおる程でござるから、左様仰せられずに何卒此の事はお聞済相成るように願います」

山「いや上げられません、妹が参りたいと申しても母が遣りたいと申しても、此の山三郎だけは差上げることは出来ません」

圖「何うあっても御承引はございませんか」

山「はい、何うあっても差上げる事は出来ません」

圖「何が御意に入りませんか、是までになって遣られないと仰しゃる其の思召しを承わりたい」