Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.963 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

十九

十九

山三郎は暫く考えていましたが、

山「師匠」

馬「へい、なんですか」

山「お前が喋るかと思って心配したが、宜い塩梅だった」

馬「だが、旦那坊主も付いていたが経も上げず、ひどい貧乏な葬式で、何んな裏店でも小さい袋に煎餅ぐらいはあるに、何か食物があろうと思ったにひどい事で」

山「怪しいな」

馬「ヘエなんです」

山「訝かしいな」

馬「二分貸て呉れ」

山「何でも此奴はあやしい、これから葬式のあとを見えがくれに追って行くから、お前喋っちゃアいかんよ、喋ると向うへ知れるから黙っていな」

馬「へい、だが旦那黙って歩くぐらい草臥るものは有りません」

と段々遠見に追って参りますと、五六町も行くと山道で、これから七八町のなだれで、海辺へ接しまして、風も大きになぎました様子、併し海岸だからどう/\ざば/\と浪を打つ音絶えず、片方は山手になって右と左に切れる道があって、こゝに石が建てゝある。

山「おい待ちな、此処に道知るべが書いてある」

馬「何が書いてありますか」

山「此処に何処の何村と書いてゞもあれば、何れ国尽しにある国だろうから何とか分ろう、心配をしなさんな」

馬「日本は広いけれども鹿児島熊本ならまだしも、支那朝鮮などと来ては困りますねえ」