Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.963 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

四十二

圖「はゝア畏まりました、就きましては甚だ差上げる物もござらんが、聊か酒肴を取寄せお待受を致して居りましたから、何うぞ一盞お傾け下され、さ周玄これへ」

というと、眞葛周玄は恭しく足附の高膳を山三郎の前へ据えまして銚子を持って参りました。其のうち一つは毒薬の仕込んである酒、一方は他の者が飲むように銚子を替えて持出しました。実に山三郎の命の危いこと、風前の灯火のようでござります。

四十二

粥河圖書は丁寧に手を突きまして、

圖「そのお盃を何卒石井氏一つ召上って私へ頂戴いたしとう存じます、何うか御盃を頂きたいもので」

山「御盃などと大形なことを云っては困ります、私は一体酒は飲まん性で」

圖「でもございましょうが、切めて一杯召上って私へ頂戴致し度う」

山「いや、私もまるっきり飲まんのではないが、お前さん処の酒は飲みません、お前さんが他から盗んだ穢れた金銭で買った物を、正道潔白な山三郎の口へ入れては私の臓腑を穢す様な訳で、私は厭だ、盗賊の物を飲んだり食ったりするのは厭だ、渇しても盗泉の水を飲まず、其のくらいの事は山三郎存じて居ります、其方で勝手にお飲みなさい、私は釣に行きます