Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.963 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

此の封を切って読んで下さい、左様すれば細かに事柄が分ります、其の中又お前さんを迎いに参る者が有るまいものでもない、多分夕景迄には屹度来ますが、それ迄は此の書いた物の封を切って読んで下すっては困ります、其処を何うか確とお蘭さん承知して下すって、必らず明日の晩まで確に待って、何卒お前さんお自害の処は止まって下さらんければならん、それだけは山三郎手を突いて頼む、何卒聞済んで下さい、お聞済みかえ、え、お聞済みかえ」

蘭「はい/\有難う存じます、まア何ういう御縁か存じませんが厚く思召して下さいますお志は決して反故には致しません、明日お出までは慥に其の品はお預り申して居ります、何うか成るたけ明日はお早くお出になりますよう」

山「はい、直ぐに来まする心得、此に少々許り金子がありますが是に添えて置きますから何うかお前さん是で万事宜いように為すって」

と立ちますから、

蘭「はい、もうお帰りでございますか、左様なれば」

と階子の段まで見送ります。下へ下りる事は出来ない隠れて居る身の上。此方は船へ乗り移ります、虫が知らせるか互に振り返る、其の内に船は岸を離れて帆を揚げる、風は悪いけれども忽ちに船は走りまして浦賀へ着致しまして、自宅へ帰って引出を開けて見ると、まだ遺書は母の手に入らん