Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.963 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

ようだから宜いと心得、また元のように手紙を引出の間へ入れて、一寸其処まで行く振りをして宅を出て、西浦賀の陣屋へと急ぎました。其の頃西浦賀の陣屋には山三郎の実の兄が居ります。お高は二千五百石で一色宮内様と仰しゃる、血筋でございますけれども、此方は町家に育ちましたから※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)船問屋で名主役も勤めて居り、目通りは出来ますが、お兄様という事も出来ず、向でも弟と声を掛ける事も出来ん、なれども血筋と云うものは仕方が無いもので、今晩もし死すれば兄の顔はこれが見納め、余所ながら暇乞いと心得、西浦賀の蛇畠町の先浜町の処を行くと陣屋のある処、頓て案内を以て目通りを願いたいと云うと、其の頃のお奉行は容易に目通りは出来んが、向も血筋だからして、「苦しゅうないこれへと申せ」と云う。取次は心得まして山三郎をそれへ連れて参ると、今お役済で袴は着けて居りますが座蒲団の上に寛いで居て、其の頃の遠国の奉行は、黒縮緬に葵の紋の羽織を上から二枚ずつ下すったもので、今宮内様は御紋附の羽織に濃御納戸色の面取の袴をつけて、前には煙草盆や何かを置き、此方には煎茶の道具があり、側に家来が二人ばかり居ります。