Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

「諸方から集めた沢屋の証文の中には、まったくの偽証文も交っていたのだ。浅田屋はそれから思い付いて、自分でも幾らかの偽証文を作り、表店の沢屋を没落させようとしたのだが、沢屋の主人がそれを見抜き、表沙汰にして浅田屋を取って押えようとしたのだ、悪事は働いたが、始末がいけなくなって、浅田屋はあの騒ぎに眼をつけ、誰もいない日中を狙って、そっと忍び込んで談判と見せかけ、矢庭に沢屋を突き殺し、血だらけの匕首を拭いた手拭を日本橋の川の中へ捨てたのだ。水の中へ捨てた血は、いつかは洗われて綺麗になる筈だ。でも日頃悪事に用いていた袷と、不断良い下駄を穿く癖から露見したのさ、――娘のお琴が可哀想だが、日の経つうちに良い婿が見付かるだろう」

平次はそう言って、春たけなわな、美しい陽を楽しみながら相変らず無精煙草を吸っております。それにしても、その頃は大江戸の真ん中の日本橋を利用する人が、何んと多かったことでしょう。